子どもに“魅せる”ということ― レギュラークラスがはじまって
9月から、なごみの森ではレギュラークラスが始まりました🍀
同じ子どもたちと、これから月に一度ずつ会えること。
始まる前から楽しみにしていましたが、実際にスタートしてみると、
「次に会うときは、どんな姿を見せてくれるかな」と考える時間も、以前にも増したように思います。
モンテッソーリ教育というと、
少し変わった形の、木製の教具を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、教具もとっても大切です。
でも、
教具を揃えて、棚にきれいに並べれば、それでモンテッソーリ教育になるわけではないのが、私たちにとっても難しいところ。
そこには「提示」というものが必ずあります。

「提示」とは、簡単にいえば、私たちが実際に教具を扱ってみせること。
でも、ただ「使い方を教える」というのとは、少し違います。
「先生、何してるんだろう」
「早く自分も触ってみたい」
そんなふうに、
子どもの中から自然と手が伸びるような
“魅せ方”
を考える。
私たちにとって提示は、そんな時間です。
実は、ひとつの教具に対して、提示の仕方がひとつとは限りません。

ひとつの教具でも、発達の段階や目的によって、3パターンほどの提示があることも珍しくありません。
同じものが目の前にあっても、3歳の子と6歳の子では、そこから出会ってほしいものが違う。
そして同じ年齢でも、その子が今どこに興味を向けているかによって、
やっぱり変わってきます。
だから私たちは、ときどき保護者の方に、
「最近、○○ちゃんは何に興味がありますか?」
「ひらがなや数字への関心は、今どのくらいありますか?」
とお聞きすることがあります。
突然そんな連絡が来るので、
「何かテストでも始まるのかな」
と思わせてしまっていたらすみません💦
もちろん、
「○歳だから、これくらいできているかな」という確認がしたいわけではありません。
私たちが知りたいのは、
その子の目が、今どこを向いているのか。
教室で会えるのは、月に一度。
その間にも子どもたちは生活していて、昨日まで興味がなかった文字を急に読み始めたり、数えることが楽しくなったり、何かひとつのものにものすごく詳しくなったりします。
その小さな変化を少しだけ教えていただけると、
「じゃあ、今回はこれを置いてみよう」
だけではなく、
「この魅せ方なら、今の○○ちゃんに届くかもしれない」
と、もう一歩その子に近づいて準備することができます。
そして迎えた当日。
こちらが「これはきっと好きだろう」と思っていたものを、
見事に素通りされることもあります( ´∀` )
反対に、「これはまだ選ばないかな」と思いながら置いていたものに、
驚くほど夢中になることもあります。
こちらの読みが、毎回きれいに当たるわけではありません。
というより、子どもたちは結構あっさり、こちらの予想を超えてきます。
でも、その瞬間が私はけっこう好きです。
「あ、今はこっちなんだ」
「こんなことまでできるようになっていたんだ」
「ここに心が動くんだ」
そんな発見があると、次に会う日のことを、また考えたくなります。
レギュラークラスが始まり、同じ子どもたちに継続して会えるようになりました。
一度の姿だけで「この子はこう」と決めるのではなく、
前回の姿があって、今回の姿があって、その間のご家庭での姿も少し教えていただきながら、また次の環境を考える。
その繰り返しができることを、今、とっても嬉しく感じています😊

クラスの前には、教具の配置を考えたり、どんな順番で提示しようかと悩んだり、みんなで見るほうがいいのか、一対一でじっくり見せたいのかを考えたり。
準備はたくさんします。
それでも最後に、何に心を動かし、何を選ぶのかは、子ども自身。
私たちができるのは、その「やってみたい」の、ほんの少し手前までなのかもしれません。
そんなことを考えながら、次のクラスの準備も、ぼちぼち始めたいと思います。



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